埼玉県富士見市にある「難波田城公園」という公園について、あまり知らない方が多いかもしれません。中には初めて名前を聞く方も多いと思いますし、今回は「難波田城公園」がどんな場所なのか案内していきます。

目次
難波田城公園の概要
「難波田城公園(なんばたじょうこうえん)」は、埼玉県富士見市にある歴史公園です。
中世の難波田氏の「難波田城」の跡地を中心に、貴重な文化遺産の保存と活用のため2000年に開園しました。現在の公園では発掘調査をもとに戦国時代の城郭構造が復元され、地域の歴史を伝える資料館も設けています。
難波田城公園は、歴史と自然、地域文化が一体の場として、多くの人に親しまれている公園です。公園は大きく「城跡ゾーン」と「古民家ゾーン」の2つに分かれています。
難波田城公園の基本情報
定休日:なし
入園料:無料
お手洗い(トイレ):あり
駐車場:あり
住所:〒354-0004 埼玉県富士見市下南畑568-1
(参照URL:https://www.city.fujimi.saitama.jp/madoguchi_shisetsu/02shisetsu/shiryoukan/nanbatajo/riyou-annai.html)※外部サイトに移動します
旧住宅を復元した 「古民家ゾーン」
園内西側の「古民家ゾーン」は、明治初期に建てられた文化財の「旧金子家住宅」・「旧大澤家住宅」を復元。
穀蔵・文庫蔵・納屋などの付属屋も新築し、かつての富士見市の農家の風景が再現されています。また、昔遊びも体験できるためお子様だけでなく大人まで楽しみながら歴史文化を学べるゾーンです。
旧金子家住宅~歴史や暮らしを感じられる文化財
もともと富士見市水子地区にあった民家で農家のかたわら油商も営んでいたため商家の造りも兼ね備えています。木造平屋建てで、商売もしていたため土間や帳場など商家らしい間取りを見ることができます。

庭にはコマや竹馬などの昔遊び道具が置かれ、昔遊びをしてなつかしさに浸れます。旧金子家住宅は、富士見市の歴史や暮らしを身近に感じられる貴重な文化財としての役割を持つ重要な住宅です。![]()
旧大澤家住宅~伝統的な民家建築を知れる文化財
「旧大澤家住宅」は、もともと市内東大久保に建てられていた村の有力者の家で1871年に建築されました。
木造平屋建てで、当時の民家としては非常に大規模な造りをしています。式台と呼ばれる格式ある玄関や奥座敷など、名主宅ならではの高い格式と役宅が特徴です。
日本の伝統的な古民家建築の技術(小屋組み、土壁、茅葺屋根、畳など)がよくわかる建物になっています。
「旧大澤家住宅」は2000年に難波田城公園内に移築され一般公開されています。「旧大澤家住宅」は、地域の歴史や伝統的な民家建築を知るうえで貴重な文化財です。![]()
ちょっ蔵くら(売店)
「ちょっ蔵(ちょっくら)」は名前だけではわかりにくいですが、売店・地域交流施設です。
地元農家の新鮮な野菜やアイス・お菓子・グッズなどを販売しています。園内散策中に気軽に立ち寄れる休憩スポットとして親しまれている場所です。
営業時間:午前10時30分~午後3時30分
営業日:(3~7月、9-12月)火木土日祝(休館日を除く)/ (1~2月、8月)土日祝(休館日を除く)
特定の休業日:12月25日頃~1月7日・8月13日~15日・春分の日・秋分の日
難波田城公園の園内 城跡ゾーン

園内東側の発掘調査や古城図をもとに戦国時代の難波田城の曲輪(くるわ)・水堀・土塁などを復元したゾーン。
水堀には花菖蒲や睡蓮などの湿性植物が植えられ、四季折々の景観が楽しめるでしょう。水堀はよく観察するとコイなどの魚がのどかに泳いでいるのを確認できます。
正面入口には「追手門」、本城入口には「本城門」が復元され、いずれも冠木門(かぶきもん)形式です。
かつて三重の堀と土塁に囲まれた平城で、攻めづらい構造やS字型の通路など当時の防御の工夫も体感できます。古民家ゾーンに比べて、より自然を体感出来るのが大きな特徴です。
歴史を学べる 資料館

公園の中央に位置し、2つのゾーンのちょうど中間に位置するのが資料館です。「難波田氏」や「難波田城」、富士見市の歴史を展示パネルや資料・模型などでわかりやすく紹介しています。
富士見市の歩みを学べ、展示自体は少なくすぐ見終わるため気軽に見学できるでしょう。
営業時間:午前9時~午後5時
休館日:月曜日(祝日を除く)・祝日の翌日(土曜日曜祝日を除く)・年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:無料
難波田城公園まつり
「難波田城公園まつり」は、毎年6月の第1日曜日に開催されるまつりで、多彩なイベントが行われます。
参加者が本物の鎧を着て行進、富士見太鼓など伝統芸能発表、昔体験コーナー などを体験可能。模擬店も例年出店されるなど、毎年盛り上がりをみせています。
難波田城公園まつりは、歴史体験と地域交流を同時に楽しめる地元の方に特に人気の祭りといえるでしょう。
こんな人におすすめの公園
こんな人にはおすすめできないかも・・・
まとめ
2つのゾーンの特徴がはっきりしているため、訪問した際に二重に楽しむことが出来ます。
園内も見学だけであれば1時間ほどで資料館含め全体をまわることができ、壮大な時間はかかりません。
ここ単独の訪問でもいいですし、近くには同じ富士見市の水子貝塚公園もあり一緒に訪問を検討してみて下さい。




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