戦時の飛行学校について知れる!【桶川飛行学校平和祈念館】

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埼玉県の観光スポット

「桶川飛行学校平和祈念館」についておそらくほとんどの方が聞いたことがないでしょう。桶川飛行学校平和祈念館は熊谷飛行学校の分校時代の建物を利用して平和のために整備した施設です。

ぜひ一度訪れてほしいスポットのためどんな魅力があるのか案内していきます。

 

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桶川飛行学校平和祈念館 概要

桶川市にある平和記念施設で、1937年に「旧熊谷陸軍飛行学校桶川分教場」として建設されました。終戦まで少年飛行兵の教育や訓練施設として使われ、戦後は生活困窮者の市営住宅「若宮寮」として利用。

2007年にその役割を終え、建物の復元・整備が進み2020年に「桶川飛行学校平和祈念館」として開館しました。

現存する旧陸軍飛行学校の建物群としては全国唯一のもので、様々な展示を見学できる施設です。平和を発信・尊重する社会の実現を目指し、戦争の記憶を伝え現在の平和の意義を考える場となっています。

 

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桶川飛行学校平和祈念館 基本情報

開館時間:午前9時~午後4時30分
定休日:月曜日(祝日はその翌日休館)・毎月末日(日曜日は開館)・年末年始(12月27日~1月5日)
入館料:無料
駐車場:あり
お手洗い(トイレ):あり
住所:〒363-0027 埼玉県桶川市川田谷2335-16
(参照URL:https://www.city.okegawa.lg.jp/soshiki/soumubu/jichishinko/shisetsu_ichiran/shogai_bunka/otherfacilities/1937.html)※外部サイトに移動します
JR桶川駅の西口から徒歩1時間ほどの場所に位置しています。施設の近くへ行けば、行き方がかかれた看板が見えてくるため迷う心配はないでしょう。

桶川飛行学校平和祈念館 施設内

施設内は「兵舎棟」・「便所棟」・「車庫棟」・「守衛棟」・「弾薬庫」に別れています。常設展示がメインですが、企画展示も行い戦争と平和を世代を超えて発信する内容です。

施設内の各棟がどのような場が以下で案内していきます。

 

兵舎棟~展示の中心施設

記念館の中心的な展示施設であり、当時の「熊谷陸軍飛行学校桶川分教場」で生徒たちが寝泊まりしていた建物です。

現在は桶川市の指定有形文化財として復元・保存され、館内は戦争当時の生活や歴史を伝えています。

生活環境が味わえる木製ベッドや、実際に使われていた装備品が展示され、ぜひご自身の目で見てみて下さい。
棟に入っていくと施設の方が温かく出迎えてくれ、施設の回り方について案内があります。また、土足厳禁のためスリッパに履き替えてから館内を回っていきます。
横に長い棟で各部屋に様々な展示があり、頻繁に企画展示も行っているため飽きない工夫がなされています。
展示部屋は1部屋が学校の教室くらいの広さで、展示が多くはないため窮屈感はまったくないです。
壁掛けの展示パネルが少し高い位置にあるため首が痛くなります。背が小さいお子さんなどは見るのが少し大変かもしれません。
戦争遺跡としての歴史的価値とともに、展示や再現を通じて当時の少年飛行兵たちの思いを感じ取る施設です

便所棟~かつての生徒用トイレ

分教場時代の生徒用トイレ・洗面所として使われていた建物です。

かつて生徒たちはここで身支度を整え、解体調査や各種設計を経て当時の姿をできる限り忠実に復元しています。便所棟自体は狭く、1分あれば見終わるほどです。

「便所棟」はかつての復元をしているだけのため、ここでお手洗いを済ませることはできません。お手洗いに行きたい場合は施設内の別の場所で行います。

車庫棟~模型や復元工事について確認可能

1937年に桶川分教場の一部として建設された木造平屋建て・切妻屋根の建物です。

切妻屋根(きりづまやね):2枚の屋根を組み合わせた三角形の形状が特徴の屋根形式。シンプルさと機能性を兼ね備えた、日本の住宅で最も一般的な屋根形状のひとつ。

当時は主に車両や機材の格納庫として使用され、戦後は市営住宅「若宮寮」の一部として転用されました。

「車庫棟」内には飛行学校時代の建物群の模型や復元工事の様子など、数は少ないですが立派な展示があります。

正門を入って右側にあるため、見学し忘れないようにしましょう。

守衛棟・弾薬庫

「守衛棟」は正門を入ってすぐ左手にある、分教場時代に守衛が常駐し出入りする生徒や教官の受付を行っていました。当時の軍事施設の運営や生活の一端を伝える建物として保存され、当時の雰囲気を体感可能です。

「弾薬庫」は分教場時代に弾薬の保管場所として建てられた建造物で、守衛棟のすぐ手前にあります。

訓練用施設で大規模な弾薬は不要のため必要最小限の規模で設計されており、見つけにくいため注意しましょう。

 

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こんな人におすすめの施設

戦争や平和に興味がある
旧陸軍飛行学校分教場の歴史や、戦時中の生活・教育の実態を学ぶことができます。
さまざまな資料展示を通じて、当時の少年飛行兵たちの暮らしや戦争の現実を体感できるでしょう。
戦時の知識がない人
戦時の知識が無くて、興味もあまりない方でも飽きさせない工夫があり、色々学ぶことができます。
展示には当時の写真のものがあり、より視覚的に体感できる施設です。

こんな人にはおすすめできないかも・・・

重い内容に抵抗がある人
戦死した特攻隊員の遺書や手紙、戦争の悲惨さを伝える展示が多くあります。
感情的に重く感じることもあり、そのようなものが苦手であれば無理に訪問するのはおすすできません。
体験型・アトラクション型の施設が好き
体験型アトラクションや遊び要素はなく、静かに展示を見て学ぶ施設です。
レジャー感覚で訪れると期待と違う可能性がありますので、ご注意願います。
アクセスが気になる人
最寄りの桶川駅からは徒歩だと約一時間ほどかかります。
駅からバスと徒歩で行く場合も少し面倒で、移動や見学が負担になるかもしれません。
施設のまわりの環境が気になる
施設のすぐ隣に「桶川総合運動場」があり、タイミングによってはスポーツする方の声が聞こえてきます

静かな中で集中して見学したい人は、展示の数々にのめりこめない可能性があるでしょう。

また施設からまわりの一軒家が見え、施設が日常からうまく切り離せないのが嫌なら楽しめないかもしれません。

まとめ

駅から少々遠いのが難点ですが、当時の戦時中の情景がわかりやすく没頭しやすい施設となっています。今後もこのような施設を保持していき、自分よりも子供の世代へ継承してほしいと感じました。

過去の戦争に触れることで改めて現在は平和だと再認識できますし、ぜひ1度施設を訪問・見学してみて下さい。
またこの施設の近くには「城山公園」というスポットもあるため、併せての訪問もおすすめします。

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