【不便】埼玉県には「運転免許センター」が1つしかないのはなぜ?

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コラム 解説

埼玉県にある「鴻巣市」といえば、何を思い浮かべるでしょうか?埼玉県民で免許を取得したことがある方は、鴻巣市といえば「運転免許センター」と答える方が多いと思います。

なぜか「運転免許センター」が鴻巣にあり、しかも県内で1ヶ所しかありません。そのため不便に感じる方も多いため、本記事で詳細について記載していきます。

 

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埼玉県警察運転免許センター の場所

まず肝心の「運転免許センター」がどこにあるかの案内です。

「運転免許センター」はJR「鴻巣駅」東口から徒歩で25分ほどの場所に位置しています。個人差はありますが徒歩で行くのも不可能な距離ではなく、足腰が悪い方はバスの利用も可能です。

私も免許取得の際に徒歩で向かいましたが、そこまで遠くは感じませんでした。駅から一直線で行けるため、迷う心配がないのがありがたいです。
ですが免許を取得するのに駅から少し離れた場所へ移動するのは大変です。そもそも鴻巣から離れた場所に住んでいる方は、鴻巣駅まで行くだけでかなりの時間を要します。

免許の取得は毎年多くの方が行うため、できれば駅からもう少し近い場所で考慮して欲しいです。

「運転免許センター」が新設されない理由

鴻巣市にしかない「運転免許センター」ですが、複数あれば不満の声も少しは減ると思われます。なのに埼玉県にはなぜ免許センターが新設されないのか?

埼玉県議会で免許センター新設についての答弁もあり、県が全く認識していないわけではなさそうです。

(参照URL:https://www.komei-saitama.com/regular_meeting/regular_meeting202012/teirei_hashidsume/menkyo/)※外部サイトに移動します。

理由① 利用者の減少

免許の新規取得者・更新者などが増加傾向であれば、1つの「運転免許センター」では対処できなくなり複数にする可能性が出てくるかもしれません。

日本全体では人口の減少が著しいですが、埼玉県の人口は増加傾向にあります。ですが免許センター利用者は減少傾向にあるようで、受験者数が1990年代をピークに減少しているのが現実です。

現時点で免許センターは1つで行えている上に利用者も減少しているとなると、複数設置する必要性が低くなってしまいます。

理由② 警察官が不足

埼玉県は警察官1人あたりの業務負担(人口負担)が全国で非常に重い県です。

警察官は犯罪対策や取締りなど多種多様な業務があり、運転免許センターを新設したところで人員を十分に回す余裕はありません。

増員の対策も行っていますが依然として負担が大きいことに変わりはなく、無理に免許センターを新設するとかえって混乱する可能性が高いです。

 

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利便性を考え鴻巣市に設置

免許を取得する際多くの方が「なんで免許センターって鴻巣にあるの?」と疑問に持つと思います。JRの路線から比較的近いとはいえ、鴻巣に設置するのは少し違和感があると感じるかもしれません。

以下では鴻巣市に設置されている理由を案内していきます。

理由① 埼玉の中央に近い立地

鴻巣市の「運転免許センター」がどこにあるかピンと来ない方もいらっしゃると思いますので、まずは位置を確認していきます。

赤い点で示したところが免許センターの位置です。埼玉の中心というにはやや東に寄っていますが、ほぼ中心部にあるといって問題ないと思います。

端のほうに設置した場合、一部の方は距離が短く楽に行くことが可能です。ただし正反対に住んでいる方は途方もない時間がかかり、交通費もばかになりません。

埼玉県の各地から行くことを考慮した際に、埼玉の中心に近く「鴻巣駅」から徒歩でも向かえる立地になるのは自然といえます。

理由② 広い土地がある

中心に近くても都市部・住宅街だったり山間部に免許センター設置するのは、ほぼ不可能といっていいでしょう。

さらに駅の付近は多くの方が通勤通学などで通行し、技能試験用のコースを行う土地を確保できません。そのため埼玉県のほぼ中心部にありながら、十分な広さを確保できる鴻巣駅の東側が選ばれました。

 

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免許センターが1つである利点

埼玉県の面積に対して免許センターが1つしか無いのは、住んでいる場所によりアクセス面で不便というデメリット要素が存在。ですが1つしかないのが逆にメリットにもなっているため、それを以下で紹介します。

利点① 手続きなどが効率的

免許取得・再交付手続きなどが集約されているため、訪問した日に即日交付が可能です。事務・講習・試験設備も集中されており、無駄が少なく手続きを効率的に進めることができます。

利点② コストを抑えられる

センターの運営には維持や人員面など、様々なコストが発生します。そのため1か所に集中にすることで、警察官の人員・設備負担を抑えることが可能です。

利点③ 利用者が迷いにくい

免許センターが複数あると、自分がどこのセンターへ行けばいいか混同する可能性があります。ですが免許センターが1つしかなければ、免許取得の際に埼玉県民は全員鴻巣へ向かえば問題ないです。

利点④ 「鴻巣」の価値上昇

免許センターは埼玉県に1つしか無いため、設置されている「鴻巣」は多くの方々に認知されやすいです。複数あると鴻巣にある独自性が失われ、鴻巣の価値が低下する可能性があります。

本記事の最初に書きましたが、鴻巣市といえば「運転免許センター」と認知している方も多いですし、特に鴻巣市にとっては1つであることの恩恵を受けているでしょう。

まとめ

免許センターを設置できる広さがあったこともあり、埼玉県の中央から近い鴻巣に白羽の矢が立ちました。行くのに時間がかかる方は多いですが、とてつもない時間がかかる方は少なくなります。

そして現時点でわざわざ鴻巣以外の免許センターを設置する理由が無いため、今後も新設される可能性は低いでしょう。埼玉県民である以上鴻巣へ行くのは避けられそうにありません。

 

 

 

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