「見沼通船堀公園(みぬまつうせんぼり公園)」は、さいたま市緑区にある公園です。
埼玉で自然に囲まれ、気軽に訪問できる場所を探している方もいらっしゃると思います。そんな方にピッタリの公園で、園内の魅力を以下で案内しますので実際に訪問する際に参考にしてみて下さい。

目次
かつての物流の要 見沼通船堀
公園名にある「見沼通船堀」は、日本で歴史のある「閘門式運河(こうもんしきうんが)」です。
1731年に徳川吉宗の命で「井澤弥惣兵衛(いざわやそべえ)」により、見沼代用水と芝川を結ぶために建設。見沼で収穫された食料品を江戸へ運び、江戸から生活物資を運ぶルートとなっていました。
見沼代用水と芝川では水位差があるため、4つの門で水位を調整して利用していたようです。
昭和初期における鉄道輸送の普及・舟運の衰退で、通船に対する免許期限が切れた1931年に廃止されました。
高度な土木技術を有する史跡として認められ、見沼通船堀は1982年に国指定史跡になるほどです。復元・保存され、現在でも地域の歴史・発展を知る上で非常に重要な文化財です。
見沼通船堀公園 概要

「見沼通船堀公園」は、国指定史跡で約200年地域の物流を支えた「見沼通船堀」を中心に整備された公園です。
1989年に開園し、見沼通船堀と周辺の自然豊かな風景が調和し、多くの方々に愛されています。
歴史的資源を有しており保存・活用されているのが認められ、2006年に「日本の歴史公園100選」にも選ばれました。現在も地域の方々や観光客に非常に親しまれている公園です。
見沼通船堀公園 基本情報
休園日:なし
入園料:無料
駐車場:なし
住所:〒336-0923 埼玉県さいたま市緑区大間木
JR「東浦和駅」から徒歩5分ほどの場所に位置しています。
見沼通船堀公園 園内
園内はそこまで広くはなく数分で周ることができるため、気軽に立ち寄って散策可能です。全体を周る場合は段差が数段あるため、それを昇降できるのであれば問題なく楽しめるでしょう。
そんな自然に囲まれている園内について、どんな魅力があるのか以下に記していきます。
静かで壮大な 竹林

見沼通船堀公園の大部分を、自然豊かな竹林と散策路が占めています。公園の入口から竹に囲まれた散策路が続いていき、散策路から間近で竹林を観察可能です。

下の方を観察するだけでなく、上まで伸びる竹林を見上げてみるとより独特な雰囲気を味わえます。
本数の多い竹が高い位置まで伸びており、外の音があまり聞こえず、静かな環境でのんびり散策可能です。散策路は数分で通れますが、その間竹の香りを感じながらリフレッシュすることができるでしょう。

散策路の途中には数は少ないですがベンチも設置されており、座って休憩し非日常を味わってみて下さい。
見沼通船堀公園の広場

公園入口を進み竹林を抜けた先に、走り周るスペースがある程度のあまり広くない広場が設けられています。
竹林の景色や香りが漂ってくる中で利用可能ですが、休憩可能な東屋以外は特に施設などがありません。遊具も設置されていないため少々殺風景ですが、自然の雰囲気を感じるにはもってこいの場所です。

こんな人におすすめの公園
見沼通船堀公園は最寄りの東浦和駅から徒歩でも数分でたどり着くことができます。
アクセスが良く園内は狭くないですが広くも無いため、気軽にサクッと空いた時間に立ち寄ることが可能です。
こんな人にはおすすめできないかも・・
園内は多くの植物(主に竹)で囲まれている自然豊かな公園です。
そのため多くの虫がすみつき、特に夏場は虫が飛んでいるのを見る可能性があります。
園内は広大といえるほどの広さはなく、個人差によりますが10分あれば全体を散策可能です。
時間をかけて広い場所を散策したい方にはおそらく向かない公園でしょう。
まとめ
見沼通船堀については地元の方々は授業で習う可能性が高く、実際に訪れると感慨深さを感じるかもしれません。
見沼通船堀自体は園内からあまりハッキリ見えないため、公園の周辺も散策するとより満足できます。
園内は素晴らしい立派な竹林を観察するなどの楽しみ方が可能なため、駅から近い「見沼通船堀公園」をぜひ1度訪問してみて下さい!


コメント