「調神社(つきじんじゃ)」はさいたま市浦和区にある有名な神社です。「うさぎ」が神社の境内に多く隠れているため、うさぎが好きな方が例年多く訪れます。
アクセスの良さを求める方もいらっしゃると思いますが、そんな方にもおすすめの神社です。調神社について以下で詳しく魅力を案内しますので参考にしてみて下さい。

目次
調神社 概要
「調神社」は古代の信仰・地域の歴史が融合した、さいたま市を代表する由緒ある神社の1つです。創建は約2000年前にさかのぼり、第10代天皇の勅命によると伝えられています。
調(つき)は、調(みつぎもの)に由来し、伊勢神宮に納める調物の拠点の倉庫が設けられたことが起源です。神社名にある調は(つき)と読むことから、「ツキ」を呼ぶため・必勝祈願のために多くの方々が訪れます。
調神社は古代から現代まで信仰を集めるとともに、「うさぎの神の使い」といった独自性により地元の方々や遠方の方々からも非常に親しまれている立派な神社です。

・天照大御神(あまてらすおおみかみ)⇒日本神話に登場する太陽の女神。
・豊宇気姫命(とようけひめのみこと)⇒日本神話に登場する食物・穀物の女神。
・素盞嗚尊(すさのおのみこと)⇒日本神話に登場する神で、主に「海」や「嵐」を象徴。
調神社 基本情報
休園日:なし
入場料:無料。ただし祈願料はあり
駐車場:あり
住所:〒330-0064 埼玉県さいたま市浦和区岸町3丁目17-25
JR浦和駅の西口から徒歩10分ほどの場所に位置しています。
読み方は「つきじんじゃ」?「つきのみやじんじゃ」?
「調神社」について呼び方が人によって異なることがあります。
1つ目の読み方は「つきじんじゃ」で、2つ目の読み方は「つきのみやじんじゃ」です。「調」という漢字は通常「ちょう」読みますが、調神社の場合は少なくとも「ちょうじんじゃ」は完全に誤りなので注意しましょう。
それでは結局どちらが正しい読み方なのか?ということになります。
正式名称は「つきじんじゃ」
両方の読み方でも一応通じますが、どうやら「つきじんじゃ」が正しい読み方のようです。
「つきのみやじんじゃ」という読み方は特に地元の方がそう呼んでいる人が多く、どちらかというと愛称に近いです。「つきのみやじんじゃ」でも伝わるとはいえ、公には「つきじんじゃ」と覚えておけば問題ないでしょう。
「つきのみや」は「月」から来ている?
ではなぜわざわざ文字数の多い「つきのみや」と呼ぶ方がいるのか?という疑問に行き着きます。
神社名の「つき」という読みをする漢字といえば「月」です。
調の「つき」という読みから、かつて月待信仰(つきまちしんこう)と結びついてました。月にゆかりある神社として地域で親しまれ、地元では「月の宮」⇒「つきのみや」という愛称が広まるに至ります。
「調神社」と「うさぎ」

神社といえば通常は狛犬がいます。ですが調神社は、他の神社ではあまり見られない「狛うさぎ」が狛犬の代わりに置かれている珍しい神社です。
前の章で、調の「つき」という読みから「月」が連想されることについて触れたと思います。それによって月の動物として知られている「うさぎ」が神の使いとされるようになりました。
調神社はうさぎを飼う人・うさぎ好きの人々の聖地のようになっており、大変人気があります。

調神社では狛うさぎのみならず手水もウサギの石像でできており、口から水を出している異様な光景です。
これだけに限らず調神社では様々なところに、うさぎが隠れていますので参拝のついでに見つけてみましょう。
調神社 境内
「調神社」の境内は高低差が無いため周りやすい環境が整います。参道はアスファルトで参道以外は小さな砂利が敷き詰められており、踏むといい音が鳴るでしょう。

神社へ向かうのに疲れた方向けへ一応座る箇所はあります。大人数では利用できず足元が不安定なため、利用の際は倒れないように注意して利用するようにしましょう。
本殿は1859年に再建され、江戸時代の重厚な造りを今に伝えています。授与所では縁起物を購入可能です。

本殿の少し奥には「神池」と呼ばれる小さな池があります。
神池の中央には象徴的な「うさぎ」の石像が設置されており、手水同様に口から水を出すところを確認できるでしょう。静かな境内に水の音が響きリラックスできること間違いなしです。
神池の奥には旧本殿を利用した稲荷神社と赤い鳥居も設置されています。
多くの人が集まる 十二日まち
「十二日まち(じゅうにんちまち)」は毎年12月12日に開催される伝統的な祭りです。
調神社・調公園・旧中山道の調神社付近一帯で行われ、約1000店ほどの露店が揃います。露店の多さなど独特な雰囲気・景色を味わうため例年10万人ほどの人が訪問する大規模なイベントといえるでしょう。
境内では露店に加え1日限定でお化け屋敷が開催され、お子様に大人気ですし外にいても悲鳴が聞こえてきます。そして縁起物の熊手を手に入れることができ、そのために訪問する方も大勢いるでしょう。
隣接する調(つきのみや)公園

調神社に隣接するように「調公園」があり、神社から直接行き来が可能です。調神社は正式には「つきじんじゃ」と読みますが、調公園の正式な読み方は「つきのみやこうえん」となります。
そこまで広くはなく数分で周ることができ、参拝のついでに気軽に寄ることが可能です。地域の方々の憩いの場・お子様の方々の遊び場として親しまれ、静かな環境で利用できます。

「じゃぶじゃぶ広場」は、神社側にある広場です。現在は水が流れていないようで、水遊びはできません。
石段に腰をかけたり、休憩するくらいでしか一般的には利用しないので少しもったいないです。

「こもれび広場」は、じゃぶじゃぶ広場のすぐ近くにある円状のエリアです。
コンクリートで作られた段差があり、休憩や通路以外はあまり利用しないかもしれません。

「陽だまり広場」は、園内の中では比較的開放的なエリアです。
砂地でできておりお子様が走ったりできる小さなスペースとなっています。

「わんぱく広場」は、お子様が遊具で快適に遊べるエリアです。
ライオンの顔が印象的な複合遊具や砂場などがあり、静かな環境で体を動かせるでしょう。
調神社・調公園 こんな人におすすめ
調神社・調公園 あまりおすすめできない人
まとめ
調神社は「うさぎ」が象徴的な神社で、毎年多くの方が訪問する立派な神社です。
隣接する調公園は遠方から訪れる方はあまりいませんが、地元の方が利用しやすい公園といえます。
お祈りするための神社は日本全国どこにでもありますが、アクセスが良くウサギが好きであればぜひ1度参拝しに訪問してみて下さい。


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