埼玉県の「嵐山町」という町に、「嵐山渓谷(らんざんけいこく)」という自然の景観が素晴らしい場所があります。
訪問したことが無いとどんな場所か分からないと思います。そこで様々な魅力を案内していきますので、訪問の参考にしてみて下さい。

目次
嵐山渓谷 概要
「嵐山渓谷」の地形
「嵐山渓谷」は、槻川(つきかわ)・岩畳・渓谷の豊かで壮大な自然景観が特徴の場所です。槻川が太平山(おおひらやま)などの山々にぶつかり、大きく蛇行することで形成された独特の地形となっています。
自然と歴史を未来に残すため県民主体で守られている貴重な緑地である「さいたま緑のトラスト保全第3号地」として保全されており、季節ごとの自然の移ろいを楽しめます。
京都の嵐山(あらしやま)が由来
埼玉の嵐山は「あらしやま」と読むのではなく「らんざん」と呼びます。
埼玉の「嵐山(らんざん)」という呼び名は、1928年に林学博士の「本多静六」が訪れ、渓谷と赤松林の美しい景観が京都の嵐山(あらしやま)によく似ていると感じたため命名しました。
「武蔵国(当時の埼玉県)の嵐山」と命名されたため、この地名が町名や駅名にも採用。
京都の嵐山は訓読みで「あらしやま」と呼び、埼玉の嵐山は音読みで「らんざん」と呼ぶ違いについては、京都の嵐山と区別するためや地名としての響きを重視したためと考えられています。

嵐山渓谷の基本情報
定休日:なし
入園料:無料
駐車場:あり
お手洗い(トイレ):あり
住所:〒355-0225 埼玉県比企郡嵐山町鎌形2627
少々険しい嵐山渓谷までの道のり
嵐山渓谷へ簡単に行くことができればいいのですが、地形の都合上行くまでの道のりが少々険しいです。足腰に不安がある場合や疲労感がある場合は、渓谷に行くまでが大変に感じる可能性があります。
バーベキュー場から渓谷へ

武蔵嵐山駅から向かう場合、「嵐山渓谷バーベキュー場」を経由して嵐山渓谷へ行くことができます。バーベキュー場は、渓谷のすぐそばに位置しているため、バーベキュー場から嵐山渓谷までは徒歩ですぐアクセスできます。
バーベキュー場でバーベキューする方は当然として、バーベキューをする予定がない方でも立ち入り可能なためご安心下さい。

渓谷へ行くまでの道のりも川沿いの自然を楽しめますが、河川敷を進むため不揃いの大きさの小石が多く、薄底の靴ですと移動が大変かもしれません。
「飛び石橋」で川を超える

飛び石橋を越えて川沿いに進んでいけばお目当ての嵐山渓谷へたどり着きます。
嵐山渓谷
嵐山渓谷に行くまで少々アクセスが大変ですが、それ以上の景色を堪能することができるでしょう。
嵐山渓谷の自然

嵐山渓谷では春にはユキヤナギが花を咲かせ、梅雨時にはヒメウツギなどが見られます。ケヤキ・モミジなどの樹木が多く、豊かな自然で森林浴が可能でしょう。
木々だけでなくススキやワラビなどの山菜も豊富で、異なるシーズンに訪れてみるとより満足できる場です。
晴れていれば川の水面に映る木々を確認することができ、色彩豊かなところを写真撮影すると旅や訪問の素敵な思い出になるでしょう。

紅葉は例年11月中旬~12月上旬が見頃です。ただ近年の気候変動などで時期が少しずれたり、あまり紅葉せずに枯れてしまう可能性があるため、紅葉情報は事前にチェックしておいた方がいいでしょう。
紅葉する主な木として、モミジ・カエデ・コナラ・クヌギなどがあります。嵐山渓谷だけでなく、渓谷周辺でも植物が多いため紅葉を広い範囲で楽しめるでしょう。
「嵐山渓谷紅葉まつり」という、渓谷の美しい紅葉を楽しみながら地元の味覚や体験イベントも満喫できる、秋の人気イベントもあります。
嵐山渓谷の生物
渓谷は豊かな水辺と雑木林が多様な生物の生息地となっており、生物にとって天国のような環境なのは間違いないです。鳥類の鳴き声を散策しながら聞こえ、シーズンによって虫などの鳴き声も聞こえてくるでしょう。
昆虫類など様々な種類が確認できますが、触ると危ない虫もいるため不用意に近づかない方が無難です。
嵐山渓谷は山地と平地の生きものが混在し種類が非常に多いのですが、ヘビ・キツネ・ムササビなどの動物もいる可能性があるため、刺激しないようにしましょう。
こんな人におすすめの場所
槻川の川の流れ・岩畳・豊かな植物が織りなす美しい景観が魅力で、四季折々の自然美を楽しめます。
特に秋のシーズンでは紅葉を楽しみに多くの方が訪れる観光地です。
嵐山渓谷へ行くまでに足元が若干不安定な箇所を抜けていき、渓谷も高低差があるため散策するだけでいい運動になります。
単純にアウトドアが好きな方であれば体を動かして、リラックスするのにも最適な場所でしょう。
こんな人にはおすすめできないかも・・・
まとめ
「嵐山渓谷」は埼玉県を代表する観光スポットですし、豊かな自然を求めて多くの方が訪問します。
平地ではありませんが登山というほどはハードでないため、老若男女におすすめできる渓谷です。素晴らしい景観を撮影したり、単純にのんびり散策するなど様々な目的で楽しめます。
埼玉県で壮大な自然を観察したい方は、ぜひ嵐山渓谷を訪問してみてください。




コメント