現在「盆栽」は日本のみならず世界で注目を集めており、「BONSAI」という言葉が世界的になりつつあります。そして全国的には知名度が低いかもしれませんが、実は大宮は「盆栽」が有名です。
大宮に「盆栽村」という盆栽が集まるエリアがあり、そこに「大宮盆栽美術館」という施設があります。「大宮盆栽美術館」はどんな魅力がある施設か以下で案内していきますので、参考にしてみて下さい。
目次
日本の伝統的な芸術 盆栽

恐らくほとんどの方は「盆栽」という言葉自体は聞いたことがあると思います。
ですがいまいち盆栽はどのようなものか、分からない方もいらっしゃるかもしれません。そんな方のため、軽く盆栽について触れていきますので、詳しく知っている方は読み飛ばしてください。
盆栽とは小さな鉢で樹木を育て、自然風景・樹木の姿を小型化し表現する、日本の伝統芸術です。丁寧に手入れを行うことで、自然との調和・生命の壮大さを表します。
古代中国の園芸を起源とし、日本で禅仏教の影響を受け発展。江戸時代~明治時代に芸術対象として、より広まり発展したとされています。

盆栽と鉢植えはどう異なるのか?
盆栽については芸術的・伝統的なものですが、ガーデニングなどの鉢植えと違いが分かりにくいです。かぶるところもありますが、主な違いについては以下のようになります。
・自然風景を小さな鉢に縮小して表現する芸術作品。
・鉢と植物の関係を重視し、鉢に合わせて植物の調整を行う。
・鉢と植物は、控えめで落ち着いた作品が多い。
・植物を直接育てて観賞し、自然な成長・美しさを楽しむ目的で行う。
・植物の育成環境として、鉢を用いて育てる。
・空間を彩るため、派手で華やかな植物が多い。
「大宮盆栽美術館」の歴史
盆栽村は関東大震災で被災した東京の盆栽に関わる人々が、交通の便の良さ・良質な地下水・土壌を求め大宮に移住したことで、1925年誕生しました。
盆栽自体は日本万国博覧会では大宮の盆栽が多数出品されるなど、徐々に知名度も広まっていきます。
知名度の高まりにより、世界で初めての公立の盆栽美術館である「大宮盆栽美術館」が2010年に開館しました。
2024年11月5日~2025年3月20日の庭園改修を経て、2025年3月21日にリニューアルオープンしています。

大宮盆栽美術館の基本情報
電話番号:048-780-2091
入館料:一般310円/高校大学生65歳以上150円/小中学生100円 ※キャッシュレス可能
営業時間:(3月~10月)午前9時~午後4時30分 (11月~2月)午前9時~午後4時
定休日:木曜日(祝日の場合は開館)/年末年始
駐車場:あり
お手洗い(トイレ):あり
(参照URL:https://www.bonsai-art-museum.jp/ja/access/)※外部サイトに移動します

「大宮盆栽美術館」施設内
施設内は屋内のエリアと屋外のエリアになっています。その中で主に4つに分かれています。

①玄関口・受付があるロビー
施設に入館したらロビーになっており、受付で入館料を支払います。
日本人のみならず、海外の方も多く来館するため英語でも問題なく受付することができるでしょう。また、ミュージアムショップもあるため一周した後にここで商品を購入することができます。
②本格的な展示 コレクションギャラリー
受付で入館料を支払って順路通りに進んでいくと、最初に訪れるエリアです。
壁に盆栽についてのフリップが多く設置されており、初心者でもわかりやすく盆栽歴史などを学べます。
フリップの展示に加え、素晴らしい盆栽自体も展示されており盆栽が1つの作品だと感心します。
作品のため当然触ることはできませんが、じっくり近くで観察することは可能です。よく観察すると苔の色の違いや丁寧につくられた枝について知れ、初心者でも満足できるでしょう。
数々の美しい作品の数々ですが、コレクションギャラリーでは写真撮影できないのが残念です。
③開放感ある 盆栽庭園
コレクションギャラリーを見終わると、今度は屋外の開放的な庭園を見学できます。
ギャラリーとは異なり、庭園では嬉しいことに撮影OKです。そのためじっくり盆栽を観察しながらも、写真におさめて家で見返すことができます。
屋外のため雨の日は雨具が必要ですし、陽が当たらないことで盆栽の見え方が変わりますしなるべく晴れの時を狙った方がいいでしょう。
盆栽が数多く展示されており、樹齢100年を超えるものもあったりと歴史を凝縮した盆栽を見ることができます。
④企画展示室
庭園を見学する途中で寄れる企画展示室は、常設展示にはない期間限定の展示を見学できるエリアです。
期間によって内容も異なるため複数回訪問しても飽きない工夫がなされています。念のためどのような企画を行っているのかを、事前に確認してから訪問したほうがよいでしょう。

まとめ
盆栽が世界で広く知れ渡り「BONSAI」という単語が有名なことほど嬉しいことはありません。一般の方にはあまり盆栽に馴染みがないかもしれませんが、当美術館へ行けば関心が高まること間違いなしです。
盆栽にあまり興味がない方でも十分楽しめる内容のため、観光などの際に近くへ行く用事がある場合はぜひ立ち寄ってみて下さい!


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