「柳瀬荘」という名所が所沢市にありますが、聞いたことがある方はごく少数でしょう。
そこで初めて名前を知ったという方・知っていたけど詳しくは知らないへ、どんな魅力があるのか案内していきます。興味がある方はぜひ参考にしてみて下さい。

目次
柳瀬荘の概要
柳瀬荘は「東京国立博物館」が所有している国の重要文化財で、週に一度木曜日に外観のみ見学可能です。
昭和を代表する実業家の松永安左エ門の旧別荘で、彼が茶人として過ごした場所としても名高い文化財で知られています。昭和初期に現在地へ移築され、当時の名主屋敷の雰囲気を今にも伝えています。

柳瀬荘の基本情報
公開日:毎週木曜日のみ見学可能。年末年始(12月23日~1月15日)は除く
入場料:無料
住所:〒359-0012 埼玉県所沢市坂之下437
お手洗い(トイレ):あり
(参照URL:https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1258)※外部サイトに移動します
所沢市の東端にあり、新座駅北口から徒歩で30分ほどの場所に位置しています。

柳瀬荘を見るまでに、施設内に入って3分ほど階段を上ることになります。
柳瀬荘の荘内
荘内は全体的に木々で囲まれていて自然と建築物が共存しているような佇まい。さらに手入れもきちんとされていて、ほったらかし感は全くないです。
荘内はあまり広くなく、だいたい10分~20分ほどで全体を見学できる広さで、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
黄林閣(おうりんかく)
「黄林閣」は柳瀬荘の中心的建物で、江戸時代後期の武蔵野民家建築の傑作として1978年に国の重要文化財に指定されています。
かつては役人を接待するための座敷や書院・玄関など格式ある造りが随所に見られ、その歴史的背景など、さまざまな観点から高く評価されている建築物です。
家に上がることが出来ないためそこは残念ですが、外から見るだけでも一つの作品のように感じることができ満足できます。
現在は、所沢から距離がありますが東京国立博物館が管理し、和の建築美と歴史を体感できるよう保存しています。
斜月亭(しゃげつてい)
柳瀬荘の敷地内にある数寄屋書院造の建物で、1938年から翌1939年にかけて建築されました。
建設には奈良の東大寺などの古材が用いられたと伝えられています。
8畳の上の間、6畳の次の間、表5畳の緑座敷という構成。
斜月亭という名称については、当時の首相である「近衛文麿(このえ ふみまろ)」が名付けたとされています。
久木庵(きゅうぼくあん)
柳瀬荘の敷地内にある歴史的な茶室で、松永安左エ門が譲り受け現在の地に移築・再建しました。移築の際には、江戸初期の建築部材が利用されており、当時の茶室建築の雰囲気が色濃く残しています。
茶室建築の伝統・松永安左エ門の美意識が融合した、歴史的茶室も外観のみですが見学してみて下さい。
こんな人におすすめの場所
こんな人はおすすめできないかも・・
まとめ
木曜日にしか見学できないというレア度に対して正直にいうと特別感はなく、歴史好きなどでない限りわざわざ行く必要性はそこまで感じないかもしれません。
ただ近くに何か用事がある場合は、そのついでに寄ってみて見学し歴史を感じるくらいがいいのかなと思います。


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